自分でエアコンクリーニングする場合、どこからどこまですればいいのか・できるのか気になりますよね。
今回は、自分でエアコンクリーニングできる場所と掃除方法、注意点などをまとめてみました。すべてやっても小一時間かからずで終わります。
エアコンの掃除を怠ると、エアコンの風が臭くなったりカビが生えたり、カビによりアレルギーを発症したりすることがあります。
また、運転効率が低下して電気代が上がったり故障リスクが上がったりと何ひとつ良いことがありません。
エアコンの状態は、私たちの健康にも関わってくるので、少しでも衛生的に長く使えるようメンテナンスしていきましょう!
自分でできるエアコンクリーニングの範囲と頻度、時間の目安
エアコンクリーニングは自分でもできますが、取り扱い説明書にもあるように、自分でできる範囲が記載されています。
自分でできる掃除の範囲は、
- エアコンフィルター
- エアコン本体や吹き出し口
- 室外機
の3ヶ所です。
2週間~1か月に1度の頻度で掃除を行うのがベストです。熱交換器やファンなどエアコン内部の掃除をしたい場合はエアコンクリーニングのプロに依頼しましょう。
またエアコンクリーニングを自分で行う際は、必要な道具や洗剤を揃え、しっかり足場を固定して行ってください。
自分でやるエアコンクリーニングは1時間もかからないで掃除でき、慣れれば30分もあればきれいになるので、こまめにお手入れしていきましょう!
自分でエアコンクリーニングする方法:エアコンフィルター掃除編
自分でエアコンフィルターを掃除する際の必要な道具と流れを紹介します。フィルターのこまめな掃除と掃除後にしっかり乾燥させることで、エアコンのカビ予防にもつながります。
必要なもの
- 脚立などの足場
- 新聞紙
- 掃除機
- タオル
- 中性洗剤
- 柔らかい歯ブラシ
フィルタ掃除の流れ
- 漏電防止のためにコンセントを抜く。
- 足場を固定する。
- 取扱説明書に従ってカバーを外す(上げる)。
- 掃除機で軽くフィルターのホコリを吸い取る。
- 新聞紙を敷き、フィルターをそっと外して置く。
- しっかりホコリを吸い取ったら、シャワーで洗い流す。
- 中性洗剤と歯ブラシで汚れをやさしくこすり落とす。
- タオルで拭き、しっかりと乾燥させてから元に戻す。
エアコンフィルターに水気が残っているとカビの原因になるので、しっかりと乾燥させることがポイントです。
乾燥させる際に時間短縮しようとドライヤーを使ったり天日干しすると、プラスチック部分が傷むので、直射日光の当たらない場所で半日ほど自然乾燥させましょう。
自分でエアコンクリーニングする方法:本体と吹き出し口の掃除編
エアコン本体と吹き出し口周辺の掃除方法を紹介します。エアコン内部の掃除は素人ではできないので、分解洗浄または高圧洗浄可能な業者に依頼しましょう。
必要なもの
- 足場
- ハンディモップ
- 綿棒や割りばし、キッチンペーパー
- 雑巾
- 中性洗剤
- 歯ブラシ
エアコン本体と吹き出し口の掃除の流れ
- コンセントを抜く。
- ハンディモップでホコリを拭き取る。
- 雑巾で全体をきれいに拭く。
- 取扱説明書を確認してルーバーを取り外す。
- 綿棒や割りばし、キッチンペーパーを使い、ルーバーの奥を拭く。
- シャワーで洗い流し、中性洗剤と歯ブラシで細かい汚れを掃除する。
- しっかりすすいだら、タオルで拭いて自然乾燥でしっかり乾いてから元に戻す。
エアコン本体は外側の拭き掃除をはじめ、吹き出し口・ルーバーの掃除がメインです。ちなみにルーバーや吹き出し口の黒いポツポツは黒カビです。
ルーバー付近に黒カビがあるということは、内部にカビが繁殖している可能性が高いので、プロのエアコンクリーニングに依頼して黒カビを除去してもらいましょう!
自分でエアコンクリーニングする方法:室外機の掃除編
エアコンクリーニングは室内機だけではなく、ベランダ等に設置された室外機の掃除も忘れずに行いましょう。
必要なもの
- ほうき・ちりとり
- 掃除機
- 使い古しの歯ブラシ
室外機の掃除の流れ
- 室内機のコンセントを抜いておく。
- 室外機カバーのホコリや枯れ葉、クモの巣をほうきや掃除機で掃除する。
- 汚れが気になるときは、カバーのみ水洗いする。
- ドレンホースに汚れが詰まっているときは、歯ブラシなどで掻き出す。
- 室外機周りを掃除して完了。
室外機の周りに物やゴミがあると運転効率低下の原因になるので、植木鉢などは30cmほど離すようにしましょう。ドレンホースは、ゴミや虫の侵入を防ぐために、専用のキャップを付けるのがおすすめです。
自分でエアコンクリーニングする際の注意点
エアコンクリーニングを自分で行うと、寿命が縮んだり故障したりしてしまう可能性があるので、以下の注意点を守って安全に行いましょう。
市販のエアコンクリーナー(スプレー洗剤)は使わない
エアコンクリーニングを自分で行うための洗剤がホームセンターなどで手に入ります。
ただ、スプレータイプのエアコン洗剤は、エアコン内部に残ってしまうことが多く、残った洗剤はカビの原因になるのでおすすめできません。
また、電装部に誤ってスプレーしてしまうと故障したり、トラッキング現象により火災が起こったりする可能性があるので、内部の掃除はプロに任せるようにしましょう。
くわしくは「エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由。使ってしまったときの対処法や別の使い道」のページをご覧ください。
エアコンに水をかけない
エアコンの内部には精密機械があるので、掃除の際に水がかかってしまうと故障してしまう恐れがあります。
プロのエアコンクリーニングを真似て、水を直接かけてしまいたくなりますが、十分な知識と技術を持っているからこそできることなので、絶対に水はかけないでくださいね。
水拭きする際も、固く絞ってから拭くようにして、最後は必ず乾拭きして仕上げましょう。
エアコンを分解しない
エアコンのカバーやルーバーが簡単に外せるからと、分解して掃除するのはやめましょう。
エアコン内部の構造は複雑なため、無理に分解すると元に戻せなくなったり、故障してしまったりしてしまいます。
エアコンの構造について分からないときは絶対に分解せず、内部のクリーニングはプロに任せるようにしましょう。
エアコンの内部洗浄、カビ取りはプロのクリーニングに依頼を!
日々のメンテナンスは自分で行うことができますが、内部の掃除はむずかしく故障リスクが高まり、汚れが落ちず余計にカビが発生したりするので、エアコンクリーニングはプロに任せるのがおすすめです。
自分でやるのとプロのエアコンクリーニングの違い
自分で行うエアコンクリーニングと、プロのエアコンクリーニングの違いを表にまとめてみました。
自分で行う | プロのエアコンクリーニング | |
費用 | 0~300円 | 1台1万円ほど |
時間 | 30~40分 | 60~90分 |
特徴 | フィルター 吹き出し口 本体の拭き掃除 |
フィルター 吹き出し口本体の拭き掃除 熱交換器 ファン |
ニオイ、カビ予防になる依頼頻度の目安
エアコンからニオイがする、エアコンを自分で掃除したけどニオイがカビ汚れが取れないなどというときは、エアコンクリーニングを依頼しましょう。依頼するおすすめの頻度を表にまとめてみました。
1年に1回 | ・小さな子ども・ペット・高齢者がいる。 ・1日8時間以上使っている。 ・キッチンや人の出入りが多いところに設置している。 ・アレルギー症状がある。 |
2年に1回 | ・リビングダイニングに設置している。 ・1日の使用時間は4~8時間と短め。 |
3年に1回 | ・定期的に自分で掃除している。 ・ほとんどエアコンを使っていない。 |
こまめに自分でエアコンクリーニングを行うことで、プロのクリーニングを依頼する頻度も少なく済むので、定期的にお手入れしていきましょう。
春か秋に依頼するのがおすすめ!
プロにエアコンクリーニングを依頼するおすすめの時期は春と秋。
この時期はエアコンを使わないことが多いですし、業者も閑散期になるためキャンペーンなどで安く依頼できることが多いんです。
夏の冷房でカビ汚れを落として冬に備え、夏が始まる前の春にクリーニングしておくことで、夏を快適に過ごすことができますよ!
カビを生やさない!エアコンクリーニング後にしたいメンテナンス法
エアコンクリーニングを行っても、こまめにメンテナンスを行わなければ、またカビが発生したりニオイに悩まされたりします。
エアコンのきれいをキープするポイントを見て、汚れやカビを予防していきましょう。
定期的にフィルター掃除を行う
フィルターの掃除はこまめに行ってください。
フィルターの掃除を2週間~1か月の頻度で行っておくと、ホコリが溜まらないのでカビの発生をグンと抑えることができます。
フィルター掃除が面倒だという場合は、お掃除機能付きエアコンがおすすめです。とはいえ、ダストカップに溜まったホコリは掃除する必要があるので、忘れずにお手入れしましょう。
こまめに換気する
エアコンは、室内の空気を取り込んで熱交換器で温度を調節して、送風口から風を送り出す仕組みです。そのため、室内がホコリっぽいと、そのままエアコンへと吸い込まれてしまうんです。
こまめに換気することで、ホコリの吸い込みを予防することができるので、汚れやカビの予防につながります。
また、エアコンは、生活臭も同時に吸い込むので、エアコンの悪臭の原因も換気によって防ぐことができますよ!
冷房の使用後は送風運転を行う
特に、冷房運転を行ったあとは、送風運転でエアコン内部を乾燥させるようにしましょう。エアコンのカビの原因は、内部に溜まった結露による湿気も原因のひとつです。
冷房運転後は、内部に結露が多く溜まるので、送風運転や内部クリーン運転を行うことで結露を乾燥させることができます。
使用後、1時間ほど送風運転を行って、カビを予防しましょう。
まとめ
エアコンクリーニングは自分で行うことができますが、その範囲は限られています。
フィルター・吹き出し口・本体以外は、無理に掃除を行うと故障リスクが高まるので、プロのエアコンクリーニングに依頼するのがおすすめです。
エアコンクリーニングを自分で行う際は、スプレー洗剤は新たなカビの原因になることがあるのでおすすめできません。
漏電の危険性があるので水を直接かけないようにし、絶対に分解しないようにしましょう。日々のメンテナンスも参考にして、快適にエアコンを使いましょう!