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エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由。使ってしまったときの対処法や別の使い道とは?

エアコン洗浄スプレー使ってはいけない理由 掃除

エアコンから悪臭が漂ってきたり、吹き出し口にカビ汚れがあったり、エアコンの効きが悪かったりすると、そろそろエアコンを掃除しようかとお考えの方も多いのではないでしょうか。

自分でエアコン掃除ができるようエアコン洗浄スプレーが市販されていますが、実は使ってはいけないってご存じでしたか?

ここでは、エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由と使ってしまったときの対処法、どうしても自分で掃除する場合の正しいやり方などをご紹介しています。

使わなかったりして残っているエアコン洗浄スプレーのほかの使い道も、ぜひご参考くださいね!

エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由

エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由

エアコン洗浄スプレーには、『フィルター用』『ファン用』『フィン用(熱交換器用)』の3種類がありますが、このうちフィン用とファン用のエアコン洗浄スプレーは使ってはいけないと言われています。

ここからは、フィン用とファン用のエアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由をご紹介します。

完全にきれいにはならない

エアコン洗浄スプレーを使うと、見た目にはきれいになったように見えますが、エアコンの内部にこびり付いた汚れは完全に落としきることはできません。

エアコン洗浄スプレーは、プロが使う高圧洗浄機に比べてパワーが弱いため、逆にホコリなどが内部のパーツに詰まってしまうこともあるので注意が必要です。

カビの繁殖や悪臭の原因になる

エアコンの掃除についてあまり詳しくない人や慣れていない人がエアコン洗浄スプレーを使うと、洗浄不足やすすぎ不足になる可能性があります。

パッと見てきれいに洗えているようでも、実は洗剤が残っているということも。洗剤が残っているとカビが発生し、悪臭の原因になるのでエアコン洗浄スプレーは使わない方が良いんです。

エアコンの故障や火災リスクがある

エアコンの仕組みに詳しくない場合、エアコン洗浄スプレーが電装部にかかってしまうかもしれません。電装部にエアコン洗浄スプレーがかかってしまうと、ショートしてエアコンが壊れたり火災の原因になることもあるんです。

実際にこうした事故が多いため、消費者庁から注意喚起が出されています。エアコンの知識がない場合は、エアコン洗浄スプレーを使わないようにしましょう。

メーカーがエアコン洗浄スプレーの使用を推奨していない

そもそもエアコンメーカーは、市販のエアコン洗浄スプレーの使用を推奨していません。

市販の洗浄スプレーは使わないでください。エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。お客様ご自身で洗浄を行うと、内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障等を引き起こし、最悪の場合、発煙・発火につながるおそれがあります。

引用元:パナソニック

日立・シャープ・富士通・ダイキンのホームページを調べてみましたが、すべてのメーカーで使用しないでくださいとの記載がありました。

それだけエアコン内部の掃除には、知識と技術が必要になるということ。知識がない場合、エアコン洗浄スプレーはおすすめできません。

エアコン洗浄スプレーを使ってしまったときの対処法

エアコン洗浄スプレーを使ってしまった時の対処法

もうすでにエアコン洗浄スプレーを使って掃除してしまった場合は、エアコンの温度を1番低く設定して1~2時間ほど送風運転を行いましょう。

最低温度で運転することにより、内部に結露が発生するので、結露水とともに残った洗浄液や汚れを多少洗い流すことができます。

1~2時間運転したら、今度は温度を室温程度に戻して送風運転を行って、結露が発生した内部をしっかりと乾燥させましょう。

部屋の窓などは開けて換気しながら行うと、より早くエアコン内部を乾燥させることができますよ。

そのあとに、プロのエアコンクリーニングに依頼して、内部に残っている可能性がある洗浄剤を落としてもらいましょう。

自分でエアコン掃除するならフィルターや吹き出し口のみ

エアコンを自分で掃除するなら、カバーを外したときに見えるメッシュのフィルターと、エアコンの風が出てくる吹き出し口、本体の周りのホコリ掃除のみできます。

ここからは、フィルターや吹き出し口などの掃除方法、どうしても内部を自己責任で掃除したいという方へエアコンの掃除手順をご紹介します。

本体周りやフィルター、吹き出し口の掃除

まずは、本体周りに付着しているホコリを掃除しましょう。掃除機やハンディモップなどでホコリを取ったら、固く絞った雑巾などで本体を拭きましょう。

次に、本体カバーを開けてフィルターを取り外します。ホコリを掃除機で吸い、フィルターが黒ずんでいたら、ぬるま湯と中性洗剤で歯ブラシなどでやさしく汚れをこすり落としましょう。

カビ予防のためにも水気を拭き取り、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させてから取り付けてください。

吹き出し口、ルーバーとも呼ばれていますが、この部分は取り外すことができます。外しにくい場合は無理して外さないでくださいね。

アルコールを染みこませたペーパーで、汚れやカビをきれいに拭き取っていきましょう。定期的に掃除することでカビの発生を抑えられますよ。

どうしても内部を掃除したいなら自己責任で

プロのエアコンクリーニングに頼めない理由があって、どうしても自分で掃除したい場合は自己責任で行いましょう。

フィンの掃除方法

フィルター掃除のあと、フィンと呼ばれる熱交換器を掃除します。掃除機などでホコリを吸い取ったら、歯ブラシなどでさらに細かくホコリを取っていきます。

フィン専用のエアコン洗浄スプレーを塗布し、自然乾燥させましょう。汚れや洗浄剤は、ドレンホースを伝って勝手に流れていきます。

必要に応じ、すすぎ剤をスプレーし、最後に送風運転を1時間ほど行って内部をしっかりと乾燥させましょう。

ファンの掃除方法

送風ファンを掃除する前に、汚水が流れてくるのでエアコン下部に養生を行いましょう。

ファン専用のエアコン洗浄スプレーを塗布します。割り箸や手でファンを回転させながらまんべんなく洗浄剤が行き届くようにしてください。

指定の時間放置したら、すすぎ剤、または霧吹きで洗剤を洗い流しましょう。最後に送風運転を1時間ほど行って乾燥させてください。

使わなくなったエアコン洗浄スプレーの使い道

エアコン洗浄スプレーの使い道

エアコン洗浄スプレーを使ってはいけないということは分かったけれど、家に余ってしまっているということもありますよね。

ここからは、余ったエアコン洗浄スプレーのほかの使い道についてご紹介します。

エアコンフィルターの掃除に

エアコンフィルターが汚れているときに、エアコン洗浄スプレーを使って洗うことができます。エアコンだけでなく、除湿機などのフィルター掃除にも使えますよ。

エアコンなどのフィルターは、取り外して丸洗いできるため、エアコン内部のようにすすぎ残す心配がありません。汚れやカビをしっかりと落とすことができるので、余っている場合はぜひ活用しましょう。

雨戸や網戸の掃除に

エアコン洗浄スプレーは、雨戸や網戸の掃除にも使えます。

エアコン洗浄スプレーの成分は、界面活性剤や抗菌剤、消臭剤、噴射剤などでつくられているので、住宅のさまざまな場所の掃除に使えるんですよ。

雨戸や網戸は、外気にさらされて砂埃などで汚れています。

軽い汚れならエアコン洗浄スプレーを噴射して洗い流すだけで落ちますが、砂や泥などが取れにくいときは、歯ブラシなどでこすり落としながら掃除しましょう。

お風呂などの水回り掃除に

エアコン洗浄スプレーは、水回りの掃除にも使えますが、特に浴室掃除に効果を発揮します。

浴室もエアコンと同様にカビが発生しやすい状況なので、界面活性剤や抗菌剤や防カビ剤などでつくられているエアコン洗浄スプレーは浴室掃除にぴったりなんです。

浴室は、隅の方やタイルの継ぎ目、ゴムパッキン椅子の裏側などにカビが生えやすいので、エアコン洗浄スプレーで掃除することでカビを除去し、予防効果を高めることができます。

エアコンの内部洗浄はプロに任せよう!

エアコンの内部洗浄はプロに任せるのがおすすめです。

エアコン洗浄スプレーは故障や火災リスクがあるのに汚れ落ちがあまり良くなく、そもそもメーカーも推奨していないということでしたね。

プロのエアコンクリーニングに依頼する場合と、自分で市販のエアコン洗浄スプレーを使って掃除するメリットを比較してみましょう。

エアコン洗浄スプレーのメリット エアコンクリーニングのメリット
  • 手軽に掃除できる
  • 費用が安く済む
  • 好きなタイミングで行える
  • 専門知識、高い技術、豊富な実績がある
  • カビの発生原因を作らない
  • 故障や火災リスクがほぼない

エアコン洗浄スプレーと比較して、エアコンクリーニングのデメリットは、費用が高いということ。

自分でエアコン掃除をすれば、エアコン洗浄スプレーのみの費用、高くて数千円で済みますが、エアコンクリーニングの場合は、1台1万円ほどかかります。

ですが、専用の高圧洗浄機で内部までしっかり汚れを落としてくれるので、悪臭もなくなりますしカビの発生も抑えることができます。

何より、エアコンを自分で掃除するのはかなりの労力が必要になり、2~3時間かかってしまうこともありますが、プロのエアコンクリーニングなら通常の壁掛けエアコンで1~1,5時間程度で完了します。

さまざまなリスクを考えても、エアコンクリーニングは専門知識を持ったプロに依頼するのがおすすめです。

まとめ

エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由として、主に4つの理由があることが分かりました。

エアコン洗浄スプレーを使って自分で掃除しても、完全に汚れが取りきれずにカビや悪臭の原因になったり、故障や火災リスクが高まったりしてしまいます。

そもそもメーカーもエアコン洗浄スプレーの使用を推奨していないので、プロのエアコンクリーニングに依頼するのがおすすめです。

どうしても自分で掃除しなければならない理由があるときは、自己責任で行いましょう。フィン、ファンそれぞれ専用のエアコン洗浄スプレーを揃え、最後に洗剤が残らないようにしましょう。

ですが、やはり1~2年に1度はエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめ。

定期的にきれいにしてもらうことで、エアコンの寿命を延ばすことにもつながり、汚れによって電気代がアップするのも抑えてくれますよ!

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